福祉・医療に関して
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生活保護行政をめぐって全国的に多くの問題が発生している。中でも北九州市で相次いだ「抗議自殺」や「餓死」事件は、全国的に大きな波紋をよんだ。
今回紹介する本はその名もずばり「生活保護ヤミの北九州方式を糺す」著者は、元北九州市職員(昨年3月退職)の藤藪貴治氏と弁護士の尾藤廣喜氏の共著。
著者のひとり藤藪氏は、退職までの数年間、福祉事務所のケースワーカーとして勤務していた。つまり福祉現場にいた当事者でもある。これは当事者からの告発本。
「オニギリ食いたい」の日記を残して餓死などなど…。とりわけ、餓死や自殺頻発の北九州市。国が「優等生」とし、「国の生活保護切り下げ・切り捨ての源流・構造・手本」といわれる北九州市生活保護行政。その内実と問題点を告発し、生活保護改善の展望を示す。あけび書房、定価本体1600円。
「まえがき」より以下を引用。
ヤミの北九州方式は、1967年以降の旧厚生省の天下り官僚の下で造られた「国の生活保護切捨てモデル」であり、厚生労働省の指導と通知によって日本全国にひろがっている。