核戦争も辞さない態度は人間として許されない行為 日本原水爆被害者団体協議会
2022 年 3 月 4 日
声明
ロシアのウクライナ侵略を即刻やめることを求める
森田隆<在ブラジル原爆被爆者の会・会長>
サーロー節子<カナダ在住>
李圭烈<韓国原爆被害者協会・会長>
田中重光<日本原水爆被害者団体協議会・代表委員>
田中熙巳<日本原水爆被害者団体協議会・代表委員>
木戸季市<日本原水爆被害者団体協議会・事務局長>
(アメリカ、メキシコ在住被爆者にも連絡中)
私たちは、広島・長崎の被爆者です。
ロシアのウクライナ侵略を知り、怒りと恐怖に震えています。
プーチン大統領の決断は人類を破滅に導く危険な行為です。核兵器の使用、核戦争も辞さない態度は、人間として許されない行為です。万が一、ロシアが核兵器を使用するならば、その結果生じる莫大な被害に対する責任は全的にロシアにあることを、ロシアは肝に銘じておくべきです。
プーチン大統領が、個人的野望を捨て、人間の心をとり戻し、即刻ウクライナ侵略をやめることを心から求めます。
77 年前の 1945 年 8 月 6 日、9 日。米軍が投下した原爆は一瞬に広島と長崎を死の街に変えました。それは地獄、原爆地獄でした。一瞬に消え去った黒い街。
あちこちに転がり川に折り重なった死体。水を求める人、人、人。
原爆はその年だけでも 21 万人余の命を奪いました。今日まで、原爆症、健康不安、生活苦、偏見と差別など、いのち、からだ、こころの苦しみをもたらし続けています。
被爆者の訴え、世界市民の願いが、核兵器禁止条約を生み出しました。条約を活かし、核戦争と核兵器を無くすことが、核兵器から人類を守る唯一確かな道です。
プーチン大統領が即刻ウクライナ侵略をやめることを求めます