【談話】安倍元首相の「国葬」閣議決定に抗議し、「国葬」の中止・撤回を求める

  2022年7月23日
  全国地域人権運動総連合
  事務局長 新井直樹

 政府は7月22日の閣議で、参院選遊説中に銃撃で亡くなった安倍晋三元首相の「国葬」を9月27日に行うと正式に決定した。名称は「故安倍晋三国葬儀」で、経費の全額を国費で支出する。
 だが戦後に「国葬令」は廃止されており、明確な開催基準をもつ法令は無い。国民世論が賛否二分するなか、国会での議論もないままの非民主的決定である。
 しかも弔意は誰に対するものであっても、弔意を示すかどうかも含めて、すべて内心の自由にかかわる、きわめて慎重に検討すべき憲法上の問題もある。国家が弔意を求めたり、弔意を事実上強制してはならない。  
 このように国民の人権や民主主義をないがしろにし、政治的思惑で安倍元首相礼賛一色化を狙う「国葬」の実施に断固反対する。