2008年4月から21世紀の「姥捨て山」政策とも呼ぶべき「後期高齢者医療制度」がはじまる。全国的にその中身がなんとなく知られてくるにつれて、「許せない。これは大変!」と反対の声が広がっている。「年金問題」で国民の信頼を失墜させた厚生労働省。年金問題解決もままならない状態がつづく。教育費も社会保障費も削減の一方だが、「国際貢献」という美名のもと軍事費は前年度比-0.5%、2008年度予算総額なんと4兆7796億円というからびっくりだ。やっぱりこの国はどこかズレテイル。
ちなみに軍事費のなかに含まれる米軍への「思いやり予算」は2038億円。これだけ思いやっても日本人は米軍基地のために安心して生活できないのがなんとも皮肉だ。
この2038億円、実は「駐留経費は米軍負担が義務付けられている日米地位協定にも違反している」何の根拠もない予算なのだが貴方は知っていましたか。ついでにこの金額、2008年度社会保障費圧縮分とほぼ一緒。ということは、日本人の社会保障費を削った分が米軍への思いやり予算ということになる。

■税金や公共料金、ガソリン代なども高くなっているのだが、ここで少し軍事費の中で人件費や施設費を除いた主なものの内訳を紹介しよう。
「思いやり予算」 2038億円
ミサイル防衛計画 1兆円(★総額6兆円)
弾道ミサイル攻撃への対応 1338億2700万円
迎撃ミサイル発射試験費用 25億円以上
北海道守備関連の戦車 増強中、現在300両(★1両、8億円)

※次に社会保障関係だが、これはどんどん後退の一途。
後期高齢者医療制度の創設
 ・75歳以上のひとから保険料を聴取
 ・年金の目減り
 ・保険料滞納者を待ち受ける健康保険証の「資格証明書」
国民年金の据置
年金保険料の値上げ
生活保護母子加算を半減(2009年度全廃)