08年9月
月間記事のまとめ
月間記事のまとめ
衆議院の解散総選挙も秒読み段階となったなか、今年4月から始まった「後期高齢者医療制度」に対する国民の怒りは全国的にすごい数となっている。自民党・公明党は与党合意として、年金からの天引きの見直しと併せて、70歳~74歳の前期高齢者については当面窓口負担を凍結するという。凍結ということは、いつか「実施しますよ」ということで、考え方としては基本的に何も変わらないということである。 Continue Reading »
本日、第170回臨時国会にて自公連立の麻生内閣が発足した。
安倍、福田と1年の間に2度も政権放棄という異常な事態は、賃下げや雇用破壊の急加速、税負担の高まり、医療、年金、介護などの社会保障、生存権の切り捨てへの怒りと不満を高める国民世論と、「構造改革」に固執する自公政治の矛盾の表れにほかならない。
政局は、解散総選挙実施で動きはじめているが、自公の「構造改革」継続を前提とする麻生内閣に何ら期待は出来ない。補正予算審議をはじめ、後期高齢者医療制度、食の安全問題、金融投機規制など、総選挙の争点と各政党の政策を明らかにする最低限の国会審議をおこない早期に衆議院を解散し、国民の信を問うよう強く求める。
2008年9月24日
全国地域人権運動総連合事務局長 新井直樹
太田農林水産大臣の突然の辞任。突然の辞任が多い中で、これをどうみるか。
事故米をこともあろうに食品に、しかも調査が進むにつれて、学校給食や病院給食、老人施設の食事をはじめ、お菓子、おにぎり、お弁当など、あらゆる分野で基準値以上の農薬汚染やカビ米の毒素が使用されていた。これには、もともと知っていた「確信犯」を除いて全国の誰もがおどろいた。偽装もここまで浸透していたのかと驚かされる。食べても健康被害の報告はないというが、そんなことではすまされない問題だ。 Continue Reading »
全国的に鳥取開催を成功裏にと御奮闘いただいているところと存じますが、「臨時国会冒頭の解散」という緊迫した局面にはいり、政治の根本的転換による国民生活擁護のたたかいに全力をあげる立場から、本部としては現地実行委員会の意向を尊重し、第5回集会を延期し来年5月開催であらたな準備を進めてゆく考えです。
福田首相が安倍前首相に続き、政権を投げ出した。退陣記者会見では逆ギレして「あなたとは違うんです」という迷言を残した。今年の流行語大賞でもねらうつもりなのか。
「あなたとは違う」のは当たり前だ。金子みすゞではないが、「みんなちがってみんないい」。当たり前のことを、しかも記者を見下すように吐き捨てるのでは、首相はもちろん、政治家としても失格であろう。
後継者として名乗りを上げた面々を見ても、福田氏が政権を投げ出した、その根本原因の究明はない。結局は福田路線の継承か、破綻した「構造改革」を復活させようとするかだ。これでは早晩行き詰まりに直面するだろう。
自民党総裁選を「枯れ木も山の賑わい」とばかりに乱立させ、国民の目をその根本原因から逸らす。さらに冒頭解散をしてごまかそうという姿勢は、国民を見下している証拠だ。「自分たちは、愚かなあなたとは違うんです」とでも言うつもりか。
国会論戦をきちんとおこなった上で、国民の信を問うべきだ。冒頭解散などは許されない。
福田首相は9 月1日、突然の辞任記者会見をおこなった。1年前の安倍前首相に続く政権放棄は国民に信を問わず議会制民主主義をふみにじる無責任極まりないものである。
今回の辞任は「構造改革」とアメリカ追随の外交政策のゆきづまりの反映であり、政策の抜本的転換なしに局面打開できないことを示している。
今、政治がなすべき最優先の課題は、大企業のもうけや日米軍事同盟を優先する自公政治を継続するのか、危機的状態にある国民生活を重視する政治に転換するのか、そのことを最大の争点に、早急に総選挙を実施することである。
私たちは、国民が主人公の政治を実現する立場で、憲法を守り生かし、地域社会が自由と民主主義、住民自治が息づき、住んでいて良かったといえる暮らしの場とするため、全力をあげて奮闘するものである。
2008年9月2日
全国地域人権運動総連合事務局長 新井直樹