地球温暖化問題をなんとかしなくてはというのは世界共通の認識(一部に異論もあるようだが)だろう。家庭や企業でもごみの分別回収とリサイクル意識は定着しつつある。学校でも子どもたちが「これは燃やすごみ」「プラスチックやペットボトルは資源ごみ」「新聞や雑誌も資源ごみ」といったふうに教師からゴミ回収と資源ごみの再処理過程を勉強し、家庭に帰って親に話し、家で実践したことをまた学校で発表しみんなで学習するスタイルがほぼ出来上がっている。
ところが今、各地の自治体でこれまで燃やさないはずだった「廃棄プラスチックごみ」を燃やすごみとして扱いだしたことから、地球温暖化防止の実践面の課題と子どもたちにどう説明したらよいのかという問題で取組みがはじまっている。
東京23区は1973年から「廃プラ」は不燃ごみとして取扱がはじまった。しかし足立区の場合、焼却炉がよくなったことと埋め立て処分場問題・熱エネルギー利用も引き合いにだして、「廃プラ」をすべて燃やしている。
確かにごみ問題は深刻な状況だ。だがそれ故、各地でリサイクル・リユースが関心を集め、家庭ごみを減らす運動も進展してきた。生ごみも堆肥にする施設や取組みも活発になってきた。
ごみの焼却を熱エネルギーに転換して利用しようということも始まっているが、それは最終手段であり、今は温室効果ガス削減のためできるだけ燃やさないことダイオキシンを発生おさえることが重要といわれている。
全国各地で同様の問題を抱える自治体では、この問題をどう考えているだろう。プラスチックごみを燃やしてよいとなったらごみの排出量削減はできない。温室効果ガス問題は地球温暖化となっていまツバル諸島など海水面とあまり差のない国々を海中に飲み込もうとしている。日本でも50年後には全国各地の砂浜が消えてなくなるのではという予測も出ている。たかが「ごみを燃やしたぐらい」ではないのが現実。
あなたはこの問題をどう考えますか?