スエーデンはなぜ貧困をなくせたのか今日は、とても気になる「書籍」の紹介です。執筆者は竹崎孜氏。A5版157ページ、2008年11月発刊。あけび書房。

いま日本国民は、かつてない「貧困」に直面し、大都市には数万人の路上生活者やネットカフェ難民とよばれる人たちがいますし、地方も医療や福祉、農業などをはじめ、地域の基幹産業が衰退しはじめています。大企業や一部の大金持ちは益々肥え太り、その他は徐々に貧乏になっているのが日本の現実です。大学を卒業しても、派遣やパート・アルバイトなど非正規労働で働かされ、いまや年収200万円以下の生活もめずらしくなりつつある現在、日本やアメリカと対照的な国々としてよく北欧諸国が取上げられます。今日は、その北欧のなかでも福祉国家として有名な「スウェーデン」に関する本の紹介をしたいと思います。自民党の大物国会議員は、よくテレビで、「北欧が日本より良いと言うけれど、スウェーデンは、税金、特に消費税20%以上など、すごく高くて、日本とは違う。日本でそんなに税金をとったら国民が怒るでしょう」と、あたかも日本の税制が北欧より優れているように宣伝しているが、実質は、この宣伝と大きな違いが。

そんな、疑問にこたえるのが、今回の本ではないかと思います。大企業や大金持ち、アメリカにへつらい、国民を貧乏にし、高齢者や子どもたちを大切にしない「構造改革・規制緩和」で推し進める「小さな政府・骨太方針」についても対比して読むことをお勧めします。以下は、本の紹介として、引用文です。

  • まずは徹底した就労保障による貧困予防、そして万が一の時のセーフティネット充実のスウェーデン。この国では大企業優遇税制など論外…等など。世界有数の貧農国が世界一の生活大国になぜなれたのか? 日本との違いはどこにあるのか? 「国民は重税にあえいでいる」は本当なのか? 元ストックホルム大学客員教授、在スウェーデン日本大使館専門調査員の著者がわかりやすく解き明かす。好評スウェーデンシリーズの第5弾!