中国残留日本人孤児の人たちが全国各地で国を提訴してたたかわれてきた裁判が国の劇的な方針転換で、援護策策定に動き出しました。参議院選挙前に政治決着の様相となったことは気になるところですが、とりあえず良かったなと思います。
 ただ、気になるのは、テレビなどでは、財政的支援策についてのみのことしか報道がなく、原告団の女性が喜んでいるところばかりが繰り返し流されていて、日本語教育や子どもたちの教育支援、住居関係も含めて全体の支援策がまとまったのかが気がかりです。
 また裁判和解で、この問題に関する憲法解釈と戦争責任などに対する司法判断に決着が着かなかったのは個人的に残念です。ともあれ、国の今後の支援策に期待しています。