【談話】憲法改悪を阻止し、人権と民主主義を守るたたかいを強化しよう ― 参議院選挙の結果を受けて ―
        2022年7月11日
        全国人権連事務局長 新井直樹

 7月10日第26回参院選の結果は与党が計+7議席、立憲(-6)と共産(-2)で計-8議席。与党と、憲法改正に前向きな維新(+6)、国民(-2)両党などを合わせた議席は、非改選を含め、改憲の国会発議に必要な3分の2を超えた。
 新型コロナウイルスが国内外で猛威をふるい終息に至らず、ロシアによるウクライナ侵略は社会と人命を破壊し続けている。さらに選挙終盤、安倍元首相が銃撃により死亡した事件もマスコミに「追悼」と称して垂れ流された。激動の社会、未曽有の事態に「有権者は政治の安定を期待した」(読売新聞社説)のか。
 市民と野党の共闘は昨年総選挙で一定の成果を上げたが、今回は11選挙区にとどまったが、青森と長野、沖縄の選挙区で激戦を勝ち抜いて議席を確保した。教訓的である。
 極右の台頭や社会民主的政策を政権党が吸収する国内外の時流のなかで、改憲は「戦争」のための大軍拡の道である。
 全国人権連の要求を前進させるために、平和・民主・革新の日本をめざす全国の会(「全国革新懇」)の総会スローガン「戦争につながるあらゆる策動に反対し、憲法が輝く民主的で尊厳ある社会をめざし、共闘と統一戦線運動の前進、発展に奮闘しよう」を旗印に、とりわけ改憲反対の国民的運動を広げるものである。