法務省は1日、死刑囚3人の死刑を執行し、氏名と犯罪事実などを発表。執行されたのは持田孝(65)=殺人罪など、東京拘置所収容▽松原正彦(63)=強盗殺人罪など、大阪拘置所収容▽名古圭志(37)=殺人罪など、福岡拘置所収容=の3死刑囚。これで、現在収容中の死刑囚は104人になった。
死刑制度を巡っては、司法判断は遺族感情などを重視する厳罰化の流れが進んでおり、昨年1年間に全国の高裁、最高裁を含む裁判所が死刑を言い渡した被告はのべ47人と、最高裁にデータが残る80年以降最多。

しかし、国際的には「死刑廃止」が大きな流れとなっている中での鳩山法務大臣の発言や法務省そのものの動きには批判が多い。
特に事実無根の「冤罪(えんざい)」事件は後を絶たない。そのような中で、国は話し合っただけでも刑罰をかせることのできる「共謀罪」をつくろうと必死だ。共謀罪については、日弁連なども反対声明や見解を出している。全国人権連も同じく反対している。今日でも罪の無い人々が濡れ衣をきせられ、獄中から無実を訴え、支援する人々と一緒に再審の扉をあけようと努力している。
あなたは今回の法務省の動きをどうみますか。
死刑にしてから、まちがっていたでは済まされない。だからこそ世界各国で死刑制度は廃止されているのである。