自由民主党山口県連が2月2日に山口市内で開いた「支部長・幹事長会議」で河野博行会長は、「めくら千人めあき千人」を引用して、2月10日投開票の岩国市長選挙の選挙情勢について語った。
井原勝介候補の支持者を「めくら」、福田良彦候補の支持者を「めあき」と語ったうえで、福田良彦候補への全面的支援を参加者に呼びかけた。
河野博行会長の発言は、障害者を侮辱する「差別用語」を用いて岩国市民の真剣な選択行為を愚ろうとすると同時に、市民の対立をあおる卑劣な差別的発言であり、断じて許すことが出来ない。
折しも、山口県においては2002年「山口県人権推進指針」を策定し、県民一人ひとりの人権が尊重された心豊かな地域社会の実現に向けてとりくんでいるところである。
山口県地域人権運動連合会においても、人権と民主主義、住民自治が尊ばれる人間らしい生活ができる地域社会の実現をめざして運動を展開しているところである。
今回の河野県連会長の発言は、人権の擁護の観点からも大きく逸脱するものであり、県民の人権伸長を図るうえにも看過出来ないものと考える。
下記の事項を申し入れるのですみやかに対処することを求めるものである。
    記
1.「河野博行山口県連会長の発言」について、見解を示されると同時に撤回、謝罪について進言されたい。

2008年2月5日
自由民主党山口県連 御中
                  山口県地域人権運動連合会
                  議  長   中島 正行