一月十五日午後一時から同和問題・厚木地域の歴史についての学習会を白山集会場で開催しました。当日は、同和会からの参加もあり参加者は三十二名でした。あらかじめ神権連発行の「同和問題学習資料」を配布しておき、森岡常任顧問の学習はこれに沿って行われました。

0827.gif


歴史的には一四三〇年ころの北条早雲の時代から革や革製品を扱う集団として職人がまとめられたこと、その後江戸時代に身分制度が確立し、差別を強化していったこと、江戸時代の中期には一揆に加担したもの、大工や職人、年貢が払えなかった村など一村がエタ身分に落とされたことなどがありました。その時代厚木では太郎右衛門が強力な勢力をもっており、いくつかのエピソードが話されました。
明治以後、同和問題が社会問題となり住民の自主的な運動が始まりました。しかし、戦争中は自由も民主主義運動も弾圧されました。戦後民主主義とともに部落差別をなくす運動が強まり、一九六九年より同和対策事業が三十年実施されたのです。その結果格差は基本的に是正されました、と結ばれました。
その後の話し合いで「厚木で運動をはじめたのは親父だ」「太郎右衛門の娘、ハタさんの母親の出は私の親戚の○○です」「昔の生活は厳しかったよ」など話されました。「厳しいといえば、石油が値上げされ寒い地方では大変だよ。その一方で海外にタダで油をくれてやってる。みんな腹がたたないか?」などの声も出ました。
参加者からは「おもしろかった、良い勉強になった、もう少し聞きたかった」などの声がありました。