医師不足で病院存亡の危機にさらされていた、愛知県甚目寺町にある公立尾陽病院。住民と病院職員の運動で医師を確保することができ、4月のスタートをきりました。
愛知地域人権連合は、この問題を2月の県交渉で取り上げ、尾陽病院では、10名近い医師が同時に退職を予定、深刻な医師不足になると指摘。
「地域の総合病院はなくせない!」と住民、病院職員が立ち上がり声を上げ、医師確保の署名活動はやがて4町(大治・美和・七宝・甚目寺)の議会を動かし、同じ署名用紙で議会や町内会で署名活動が取り組まれ、全体で22000筆を超える署名が集められました。この署名活動には人権連の会員も先頭に立って多数取り組みました。
これらの署名と常勤医師の退職により医療体制が問題となっていた尾陽病院に医師確保を求める陳情署名を愛知県知事あてに提出。
この運動により脳神経外科は非常勤体制ではありますが、残すことができました。
これからは住民と病院とが共に足並みをそろえて、地域の病院を守り育てていく必要があります。(地域と人権全国版6月号掲載記事・なお全文ではありません)