~平和でこそ文化が花開く~金崎是遺作展、第39回ふくしま地区文化祭
「第39回ふくしま地区文化祭」(主催・同実行委員会)が11月8、9両日、広島市西区のいきいきプラザで開かれました。オープニングセレモニーのあった8日、人権連福島支部長でもある中本康雄実行委員長が、「39回目を迎えた文化祭ですが、これも平和でこそできる企画です。みなさんの日ごろの成果を発表していくとともに、平和であることの大切さをかみ締めてください」と、あいさつをしました。
生け花、習字、絵画などの展示、和太鼓、日舞などの舞台などいきいきプラザを拠点にした多彩な文化活動が多くの人に触れられました。
昨年に続き、この文化祭を提唱し、昨年に亡くなられた金崎是さんの遺作展「ふるさと ふくしま ひろしま 金崎是遺作展」を行いました。区画整理前の町の様子と原爆に関する絵画28点と絵本「天に焼かれる」原画、紙芝居を展示しました。
年配の方は、「懐かしいね。よく牛が逃げて、探しましたよ」と昔を懐かしむ声があり、また、若者、子どもが無言で息を詰まらしながら見ている姿も。
金崎さんは生前、「私が亡くなったとしても、絵画は半永久的に残り、被爆の悲惨さと核兵器廃絶をずっと訴えてくれる」と話しており、今回の遺作展もその遺志を継いだものとなりました。