人権委設置法案 今国会の提出見送り

9月4日 14時27分

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120904/k10014766431000.html

滝法務大臣は、閣議のあとの記者会見で、新たな人権救済機関となる「人権委員会」を設置するための法案について、「今の国会の会期は、あと数日しかなく、断念せざるをえない」と述べ、今の国会への提出を見送る考えを明らかにしました。

法務省は、差別や虐待、インターネット上でのひぼう中傷などの人権侵害について、行政から独立し、調査権を持つ、新たな救済機関を設ける必要があるとして、法務省の外局として「人権委員会」を設置するための法案を今の国会に提出したいとしてきました。
これについて、滝法務大臣は、閣議のあとの記者会見で、「今の国会の会期は、あと数日しかなく、断念せざるをえない。次の臨時国会への提出を目指したい」と述べ、今の国会への法案提出を見送る考えを明らかにしました。
「人権委員会」を設置するための法案を巡っては、民主党内で、「法務局で対応する今の体制で十分だ」などとして、慎重な意見が根強く、調整が難航しましたが、先月30日になって、ようやく政策調査会で了承されていました。

滝法相、人権救済法案の今国会提出を断念 提出目指す方針は変わらず
2012.9.4 11:35

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120904/plc12090411410005-n1.htm

滝実法相は4日の記者会見で、人権侵害を救済する「人権委員会」を法務省の外局に新設する人権救済機関設置法案(人権救済法案)について、「いろんな調整ができなかった。今国会は断念せざるを得ない」と述べ、7日にも予定していた閣議決定と今国会への法案提出を見送る考えを明らかにした。

滝氏は「賛否両論ある法案を(会期末ぎりぎりに)出すというのは、次の国会につながらない。次の臨時国会に備えた閣議決定を考えていきたい」と述べ、民主党政権下で法案提出を目指す方針に変わりはないことを強調した。

8月29日に同党の法務部門会議(座長・小川敏夫前法相)が法案を了承したことを受け、政府は今国会中の閣議決定と法案提出を模索していた