東京都議会における性差別的やじへの厳正な対処を求めます
2014年7月3日
東京都議会議長 吉野利明 殿
全国地域人権運動総連合副議長 内海ハル子(女性責任者)
東京都議会における性差別的やじへの厳正な対処を求めます
6月18日、都議会で塩村都議会議員が、妊娠や出産に関する都の支援政策について一般質問を行っている最中に、議場から「自分が早く結婚すればいいんじゃないか」「まずは、自分が産めよ」「子どもを産めないのか」「子どももいないのに」(塩村都議の処分要求書より)などというやじが相次いで発せられました。
これらの発言は、議場での品性のない発言であり議会を冒瀆(ぼうとく)するものです。しかも性や生殖についての自己決定権や女性の生き方を踏みにじる重大な人権侵害であり、性差別にあたるというのが、国際社会共通の認識です。単なるセクハラ発言ではありません。よって会派離脱で済む問題ではなく、人権侵害の発言を行った関係者に対し、強く抗議し謝罪を求めます。
全容を解明することなく再発防止決議で収束をはかるなど許されるものではありません。
都議会与党は国内外の批判を真摯に受け止め、全発言者の特定と厳正処分、議員などへの憲法や国際条約などによる人権教育と啓発など再発防止を行なうよう、つよく求めます。