被爆62年福島地区原爆犠牲者慰霊祭~広島
被爆62周年を目前に「第31回福島地区原爆犠牲者慰霊祭」(主催・同実行委員会)が7月28日、広島市西区福島町の慰霊碑前で行われ、被爆者、遺族をはじめ約60人が参加。核兵器廃絶、被爆者援護の拡充を願いました。
主催者を代表して中本康雄実行委員長(人権連福島支部長・広島市原水協理事長)は、「今年3月に亡くなった福島地区被爆者の会会長の金崎是さんが亡くなりました。金崎さんをはじめ、多くの被爆者の遺志を引き継ぎ、核兵器廃絶と被爆者援護に全力を尽くしたい」と新たに決意をしました。広島市の松尾英西区厚生部長、広島県原爆被害者団体協議会の矢野美邪古副理事長が来賓のあいさつ。
峠三吉の原爆詩集「八月六日」の朗読と高校生の合唱の後、妙蓮寺住職による法要が営まれ、読経の中、参加者が相次いで慰霊碑の前に献花を捧げました。【詳しくは「地域と人権」8月15日号をご覧下さい】
「あの日」から62年目を迎えた8月6日の広島は1971年以来の雨が朝方に少し降りましたが、広島市内で行われた「平和記念式典」では天候はほぼ回復、今年新たに亡くなられた5221人の原爆死没者名簿を納め、これで名簿記載された被爆者は、延べ253008人となりました。
秋葉忠利広島市長は、平和宣言の中で、久間前防衛相の原爆投下「しょうがない」発言など明確な表現は避けつつも原爆正当化、容認論を批判しながら、その任命責任者の安倍首相の前で、唯一の被爆国の政府は、被爆の実態と被爆者の願いを学ぶことからはじめ、核兵器廃絶の先頭にたつ責任があることを強く述べていました。