派遣労働者削減問題~マツダは「人権擁護功労賞」受賞の名に恥じないよう労働者の人権を守り社会的責任を果たすべき
2008年12月8日に広島市中区で開かれたの「ヒューマンフェスタひろしま」(主催、広島法務局、広島県などの同実行委員会)の会場には、マツダの人権擁護活動をパネルで紹介していました。(写真)
マツダは今年3月、法務省と全国人権擁護委員連合会が主催する「人権擁護功労賞」を企業としては全国で初めて受賞しています。
「人権フェスタの開催やシンポジウムへの参画、講演会や研修への講師派遣などを通じて、地域社会に対して人権尊重のメッセージを発信している」(同社ホームページより)ことが高く評価したとのが受賞理由。
マツダは、景気後退を理由に、派遣労働者を約1400人削減することを発表、すでに一部実施しました。
派遣労働者の賃金は年間約200万円前後の低賃金であり、十分な蓄えもなく、しかも社宅住まい、「雇用保険」に入っていない労働者も多く、解雇が即、路頭に迷ってしまう事態をむかえる人も多くいます。
減益とはいえ約500億円の利益、内部留保は、約4600億円もあることからも、同社には十分な体力はあるはずです。
「世界各地での雇用創出…を通じて、それぞれの地域社会に貢献できるよう努めてきました。また、人権尊重の精神に基づいて、…人権の尊重、適正労働の維持・確保に取り組んでいます」と井巻久一社長は述べています。(同社ホームページ)
「人権擁護功労賞」受賞の名に恥じないよう、地域社会の貢献、企業の社会的責任を果たすためにも、派遣労働者削減を見直すべきではないでしょうか。
マツダのホームページはこちらから。
http://www.mazda.co.jp/corporate/csr/csr_vision/abolition.html
「地域と人権」広島版12月号より一部加筆の上、転載。
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