「地域社会を人権のとりでに」 2011年の幕開け
新年、明けましておめでとうございます。
年末から年明けに、日本海側を中心に各地を襲った大雪。鳥取、島根で漁船が積雪で沈没し、車が大雪で埋没。鳥取では牛舎もつぶれて6頭の牛が下敷きになって死んだ。暑かった昨年の夏から初冬の頃と打って変わった状況が続いている。そうした各地の被害にあわれた方々に心からお見舞いを申し上げます。
全国各地で雪の被害が伝えられる中で、自治体の「除雪費用」の工面も大変な状況に。自治体合併で、予算が削減され、あわせてじりじりとあがっている燃料代で大雪対策にも影響がみえだした。60歳以上の高齢者が圧倒的に多い中山間地、行政的呼称は「小規模高齢化集落」といいかえられた、いわゆる「限界集落」と呼ばれる地域で暮らす人々の交通の便の確保もあるが、それ以前に屋根の上に積もる積雪を除去する「雪おろし」作業が一苦労となっている。雪本番は1月末から2月中旬。
都市部でも、ドーナツ化現象と高齢者だけの世帯が急増し、介護、医療、福祉に関する高齢者のニーズは増大傾向にある。高齢者だけをとってみても大変な状況に、そのほか、子ども、女性など、個別の課題や就職難問題が社会現象となる中で、2011年の幕開けである。