09年8月28日 金曜日

失業率5.7%、これからどうなる

今朝のニュースで政府雇用統計の数値として7月の完全失業率が5.7%になり過去最低を更新したことが明らかになった。完全失業率は正規・非正規を問わずアルバイトも縁故での仕事も何もしていないという失業者の数値ということになっている。ここまでは誰でも知っていることだと思うが、では実際に完全失業率をはじき出す仕組みはどうなっているのか。 Continue Reading »

09年8月25日 火曜日

『差別と日本人』 解説に問題多く、角川書店に資料提供

 全国人権連は6月24日、角川書店編集部に、新書版「角川ONE21『差別と日本人』(著者野中広務、辛淑玉)6月10日発行」で、辛淑玉氏の部落問題をめぐる解説に事実を歪曲・誤認が多いことから、読者に部落問題の理解に偏見を招きかねないとして、資料を提供し善処をもとめました。
これに対し、7月3日付けで、角川書店編集局、角川ONEテーマ21編集部より「弊社の書籍、角川ONEテーマ21『差別と日本人』につきまして、このたびは貴重なご意見、ならびに資料のご提供を賜り、誠にありがとうございました。頂戴した資料は参考とさせていただき、改訂の際の検討材料とさせていただきたいと存じます。誠にありがとうございました」との返答が寄せられました。
ここに機関紙「地域と人権」09年7月15日号の該当部分を掲載します。
なお、機関誌「地域と人権」9月5日号には、提供した資料全文を掲載しています。

 09715-1-3.pdf

09年8月17日 月曜日

訃報、長谷川正安さんやすらかに

名大名誉教授で憲法会議代表委員として活躍されていた長谷川正安(はせがわ・まさやす)さんが8月13日にお亡くなりなったことを新聞とメールで知りました。享年86歳。15日に葬儀が名古屋市内でしめやかに営まれました。先生には全解連時代から研究集会などで大変お世話になりました。やすらかにお休み下さい。合掌

09年8月12日 水曜日

「新しい歴史教科書をつくる会」(以下、「つくる会」という)編集の自由社版歴史教科書を採択しないでください。

 杉並区の教科書採択にかかわる教育委員会が8月12日(水)午後2時から開催されます。そのため全国人権連本部は以下の申し入れをおこないました。
 さらに、横浜市教育委員会は、8月4日、「つくる会」編集の自由社版歴史教科書を市内18採択地区中8地区(港南・旭・金沢・港北・緑・青葉・都築・瀬谷、145校中71校)で採択しました。全国人権連はこの暴挙に怒りを込めて抗議し、採択の撤回・やり直しを要求しました。

                                                            2009年8月12日
杉並区長        山田宏  殿
杉並区教育委員会教育長 井出隆安 殿
                                               全国地域人権運動総連合
                                               議 長   丹波 正史

 「新しい歴史教科書をつくる会」(以下、「つくる会」という)編集の自由社版歴史教科書を採択しないでください。
 実際に子どもの教育にたずさわっている教師、保護者、さらには子ども自身の意見を尊重してください。

 今期の教科書採択は、改訂学習指導要領への移行期にあり、2年間の限定された使用期間ということもあり、自由社版1社の教科書について検定が行われ、いったんは516カ所の欠陥を指摘され、不合格とされた経緯を持っています。
 再提出時も130カ所を超える検定意見が付された教科書であり、基本的な内容への批判とともに、「こんなずさんな教科書を子どもたちに手渡していいのか」といった厳しい声が寄せられてきました。
 教科書は、子どもの発達段階にそって、真理や真実が記述され、どの子にもわかるように十分吟味されて教材化されたものでなければなりません。歴史の真実をゆがめ、侵略戦争を賛美する教科書は、憲法の平和主義・国際協調の原則に背き、教科書として適格性を欠いていると言わなければなりません。
 「つくる会」が主導する歴史教科書は、アジア太平洋戦争を「大東亜戦争」、「自存自衛」、「アジア解放の戦争」と記述し、侵略戦争と植民地支配を正当化しています。一方、原爆投下による被害の実相やアジア諸国民に与えた多大な加害については、ほとんど記述されていません。
 戦争を賛美し、「戦争は正しかった」と教えようとしている点がこの教科書の最大の特徴です。侵略戦争を肯定、美化するこの教科書の戦争・歴史観は、憲法の精神にもとづき、子どもの権利条約を生かした学校と教育への願いを踏みにじるものです。
 私たちは、基本的人権の尊重と平等、平和主義、何よりも民主主義が社会に根付くために部落解放運動を、そして地域社会に人権確立運動を展開しているものとして、貴区の事態は看過できません。 拙速な採択はやめてください。
                                                                            以上

09年8月11日 火曜日

NHKの三夜連続スペシャル「海軍反省会」

アメリカのオバマ大統領が核廃絶発言をした今年、核廃絶と平和に関する国際的な動きは新たな段階に入った感じがする。とはいえ、事態はそう簡単にはないのも事実だろう。ところで、8月と言えば原爆と敗戦による第二次世界大戦終結の月だが、NHKが一昨日から放映している日本海軍の「反省会」の様子を納めた三夜連続のスペシャルの今夜が最終日だ。カセットテープ延べ400時間の内容はいままで公開されなかったことから、多くの人たちが見ていることだろう。軍備拡大・予算獲得に向け議会へ提出した文書自体が捏造されたデータであったことや、特攻作戦をもちいても敗戦を動かすことはできないことがはじめからわかっていたという証言を先の大戦の犠牲になった人たちの子どもや孫たちはどのような気持ちで聴いていたのであろうか。この反省会の内容は早く世に出て欲しかった。今後、二度と戦争という同じ過ちを犯さないためにはじまったという反省会。できることなら400時間すべての内容を聞いてみたいものだ。

09年8月3日 月曜日

税金の集め方、使い方

今朝、全国革新懇ニュースの8/10号「視点」に「税金は平和と社会保障へ」と題して、浦野広明立正大学教授・税理士のコメントが掲載されていました。読んでみて、まさにそのとおりだと思いました。浦野教授は、「憲法は平和と社会保障のために税金を使うことをもとめている」といい、その根拠を憲法前文の平和のうちの生存権と九条2項の戦力不保持を取上げています。つまり国のあり方を指し示す憲法は軍事費に税金を使うことをもともと想定していないと明確に述べ、軍事費に税金を湯水のように投入する今日の税金の使い方は批判されるべきだということです。 Continue Reading »

09年7月30日 木曜日

年金や社会保障の財源に消費税というけれど!

いよいよ総選挙に向けた各党の動きが活発になってきました。昨夜のテレビでは自民党最大派閥の長である町村元官房長官の選挙区である北海道の様子が民主党候補の動きとともに長々と映し出されていました。郵政族の元幹部たちの会合で「いままでは自民党だったが今度はみんな民主党へ入れる」といった様子。両陣営とも様々な場所に出向き有権者と握手したり要望を聞いたりと動きは活発です。しかし、全体を通して自民か民主かといった構図に終始していた報道のあり方はこれまでどうりの感が否めません。マスコミ報道のあり方が問われる時代に入っていることを当のマスコミがいまだ認識できていないのは残念です。

さて、今度の選挙では、 Continue Reading »

09年7月30日 木曜日

『くらし・雇用・人権・平和の願いを結集し総選挙で政治の根本的転換を―衆議院の解散・総選挙にあたって』

                   【談話】2009/07/21
      『くらし・雇用・人権・平和の願いを結集し総選挙で政治の根本的転換を
                      ―衆議院の解散・総選挙にあたって』
                                                     全国地域人権運動総連合
                                                       事務局長  新井直樹

 総選挙が8月18日公示、8月30日投票でたたかわれる。麻生首相はこれまで解散・総選挙を先延ばしにしてきたが、都議選をはじめ、連続した首長選挙で、自公の政治が国民から厳しい審判が下されたもと、国民の声に追い詰められた結果だ。
 自公によるこれまでの改憲・「構造改革」路線は、社会保障の連続的切り捨てや労働法制の規制緩和によって国民を貧困の増大と格差拡大の状態に陥れた。また大企業支援のための経済対策、アメリカ追従の軍事外交路線に対し、国民の世論は自公政権の退場、政権の枠組みを変えて新しい政治の流れを求めている。 Continue Reading »

09年7月23日 木曜日

判検交流のこと知ってますか?

昨日は全国的に「見えた」「見えない」で大騒ぎだっか天体ショー。日本で次に見えるのは26年後とか。ちなみに私は病院の待合室のテレビが生中継を見ました。

話はグッと変わりますが、今年5月21日から司法制度改革の一環としてはじまった「裁判員制度」。このブログを見ている人たちの中にも将来、裁判所から裁判員候補者として呼び出しがかかる人が出るかもしれません。仕事の都合などでは断れない制度となっていますが、この裁判員になることで一番心配されているのが、「素人の私に公正な判断ができるのだろうか」「間違った判決を出した責任は」などが一番多いと言われています。これらはいずれも「冤罪(えんざい・無実の罪で濡れ衣をきせること)」に関係する心配です。そこで本日は裁判所と検察機構について考えてみたいと思います。 Continue Reading »

09年7月13日 月曜日

―立花町匿名連続はがき事件にかかわる人権連の提言―

                                 2009年7月13日
福岡県知事
麻生 渡 殿
                               福岡県地域人権運動連合会
                               会長  平 塚 新 吾

   同和偏重の人権教育・啓発の抜本的見直しをもとめる
   ―立花町匿名連続はがき事件にかかわる人権連の提言―

  提言
1、 エセ同和行為を再発させないために、「根深い差別」と称しての同和偏重の押し付け人権啓発・教育のあり方を抜本的に改めること

2、 一般行政内での同和特別施策をすみやかに終結させること

3、福岡県として今回の不祥事の温床となっている背景を真摯に検証し、再発を防止すること

 提言の理由

 2003年12月から今年1月まで合計44通の差別的内容の匿名はがき・封書を立花町役場などに送り、被害者として福岡県や立花町に「連続差別ハガキ事件対策会議」を設置させ、自ら講演・研修のネタにするなど、行政を巻き込み「自作自演」の劇場型差別事件を演出した同町嘱託職員(52歳)が、7月7日、福岡県警に偽計業務妨害の疑いで逮捕されました。
 この事件は、1983年8月に兵庫県篠山町(当時)で発生した部落解放同盟支部長(住民から告発され自殺)の「落書き事件」を彷彿させる非常識極まりない出来事です。善意で人権の尊重、人権意識の向上に努める市民、行政職員、教職員たちを愚弄する破廉恥な行為で、社会的にも容認できない仕業として指弾されなければなりません。

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