09年7月9日 木曜日

ニンゲンはなぜいがみあうのか

新疆ウイグル自治区の惨劇には心が痛みます。いまも世界の多くの地域で人命が奪われています。分離独立、民族紛争、宗教対立、経済支援を名目にした植民地化、そして戦争とその形態は実に様々です。今回のウイグルでもそうでしょうが、各地で起きている問題の背景に「貧困と格差」問題が横たわっているのはまぎれもない事実でしょう。

人間が人間を搾取し虐げる。有史以来、人類は幾多の殺戮と戦争を繰り返してきたと言われています。宇宙開発という言葉が飛び交うまで科学が発展し、地球環境問題が取り沙汰される今日においてなぜこういった問題が解決できないのか。考え方の違い、思想の違いだけでは片付けられないと思う。

09年6月25日 木曜日

社会保障削減に歯止めがかかったが

政府・自民党の社会保障費2200億円の削減について方向転換がされたことが大きなニュースになっている。社会保障費の削減に一定の歯止めがかかったことは喜ぶべきことだが、自民党幹部は、「これによって歳出削減の方向性を見直すということではない」とも言っている。つまるところ全国各地の閉塞状況や医師会などからも大反発を受けて次期総選挙をにらみながらの決断であることは明白。それぞれの議員が心底、いまの状況を憂い社会保障費削減を取りやめようとするのであれば、財源問題も庶民に消費税増税を強いるのではなく、これまでさんざん優遇してきた大企業・大金持ちへの優遇税制を元にもどせば簡単に財源確保を行うことが可能だが、それをいう与党議員はいない。また、世論をリードする役目をもっているマスコミ・ジャーナリストもまた然り。国民の多くがその点を疑問に思っているのではないだろうか。

それにしても選挙が終わったら、「そんな話もあったなぁー」では困るのだが。

09年6月11日 木曜日

原爆症認定裁判をめぐって国はどうする

いまの内閣・政府・霞ヶ関の官僚の言動をみていると、なんだかよくわからないことだらけのように感じられる。郵政、西川社長の「簡保の宿」の激安売り飛ばし問題で内閣を構成する大臣同士の意見が対立している。この問題について国民の意見は「鳩山氏と同じ」とみて間違いないところだろう。でも政府としては?・・・。 Continue Reading »

09年6月8日 月曜日

第5回全国研究集会(鳥取)終わる

5月30、31日の両日、鳥取市民会館をメイン会場に「憲法を暮らしに活かし、貧困の解消へ!役割を終えた『同和』対策は終結を」をテーマに第5回地域人権問題全国研究集会が開催されました。参加者は全体で800人。鳥取県での開催は全解連時代の全部研を含めてはじめてのことです。集会全体の流れは、全国人権連の機関紙「地域と人権」6月15日号で掲載します。また、月刊「地域と人権」にはすべての講演録を掲載しますので、ぜひお読み下さい。

来年の5月には、第6回全国研究集会を岡山県で開催します。

09年5月26日 火曜日

道州制導入で地域を再生できるか

麻生内閣のもとですすむ道州制論議

 麻生内閣は、安倍、福田内閣から引き継いだ地方制度調査会、地方分権改革推進委員会、道州制ビジョン懇談会の3つで「道州制導入、地方改革」の議論を進めています。
 これらの会議のほとんどは財界がトップを占め、道州制の移行を行政の「選択と集中」として「究極の構造改革」として位置づけています。
 財界は、道州制の導入で①インフラの整備②県議会議員、職員の削減③地方交付税制度の廃止、住民の「自立」、「自助」などで財政効率化を図り、浮いた財源で企業誘致ができ、日本は再び成長力を取り戻し、国際競争に勝つことができるとしています。

地方自治の観点が欠如した道州制論議 Continue Reading »

09年5月26日 火曜日

談話 北朝鮮の核実験に抗議し、核計画の即時中止、国際社会の一致した行動と6カ国協議の開催を求める

北朝鮮は25日、地下核実験を強行した。06年に続き2度目である。いま、世界は、核兵器廃絶に向け、多くの国々がそのために努力を開始している。北朝鮮の核実験の強行は、東アジアに新たな緊張と不安をつくりだすばかりか、こうした世界的な努力に逆行するものであり、我々は強く抗議する。その行為は国連決議に敵対し、どのような口実によっても正当化されるものではない。
被爆を体験した日本に生きる我々は、北朝鮮がただちに核兵器の開発・実験計画を中止し、朝鮮半島非核化の6カ国協議に復帰することを強く要求する。また、核兵器の廃絶をめざす世界の流れに加わることをあわせて求めるものである。

2009年5月25日
全国人権連事務局長
新井直樹

09年5月19日 火曜日

近づく全国研究集会

鳥取の全国研究集会の開催がいよいよ近づくなか、鳥取県実行委員会は、昨日夜、鳥取市で委員会を開催し、地元受け入れ態勢の確認事項や集会当日の要員配置などと併せて、実行委員会構成団体の参加者集約などについて話し合いが行われました。

実行委員会では、地元、鳥取県実行委員会の藤田安一・鳥取大学教授は、「集会の計画から、あっという間に時間が経過し、いよいよ集会本番を迎える最終準備に入りました。皆さんのお力で集会をなんとしても成功させましょう」と挨拶。

09年5月7日 木曜日

休暇は長くても先立つものがなくては

5月のゴールデンウイークも終わり仕事にもどっている人たちも多いと思いますが、今回の長期休暇、高速道路が1,000円で利用できるとあって各地で40~50キロの大渋滞続きだったようです。さて、長かった連休ですがあまり喜んでばかりはいられないのが実態です。

月給の人はまだしも、日給月給という人には頭の痛いところです。特に昨年からの労働者の大量解雇と消費の後退によって、なかなか作っても売れないから工場のラインを止めているという企業も目立ち始めています。今回の連休にかかわらず、自動車関連工場では、週3日お休みにするというところも増加しているようです。製品ができないのですから、それを運ぶトラックなど運輸部門も必然的にお休みとなるとのこと。 Continue Reading »

09年4月24日 金曜日

海賊対処を口実になし崩し的な自衛隊派兵

ソマリア沖での商船を狙った海賊からの防衛を口実にした自衛隊の海外展開が大きな問題となっている。弁護士の内藤功さんは、4/25付けの平和新聞の1面で次のように述べています。「アメリカは、ソマリア沖の海賊問題をパキスタン・アフガニスタン・イラクなど、この地域一帯における『対テロ戦争』と位置づけいます。あの海域には中国やロシア、インドもそれぞれの思惑をもって軍艦を派遣しており、アフリカのエネルギー資源をにらんだ覇権のぶつかりあいという面も背景の一つにあると思います」。 Continue Reading »

09年4月20日 月曜日

京都・園部の村下さん。「運動」の違いより「学び」だと。「新井ちゃん、がんばってるか。いつでも言いや。わしが考えたるさかい」と、常々。

村下博氏死去  大阪経済法科大副学長

http://www.47news.jp/CN/200904/CN2009041901000599.html
 村下 博氏(むらした・ひろし=大阪経済法科大副学長、労働法)19日午前6時30分、肝臓がんのため大阪市天王寺区の病院で死去、60歳。京都府出身。自宅は京都府南丹市園部町半田尾長3の1。葬儀・告別式は21日午前11時から南丹市園部町小山東町水無38、いちたにホールで。喪主は長男悠(ゆう)氏。

 prof_h-murashita1.pdf

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